創業は明治6年、現存する中では日本最古のリゾートホテルである『日光金谷ホテル』に、1泊2日で宿泊してきました。
夏目漱石や渋沢栄一、チャールズ・チャップリンやヘレン・ケラーという教科書にも載っているような著名人の方々が泊まってきた、由緒あるホテル。
今回はその歴史と伝統を感じるために、お一人様で滞在した時の様子を、写真を交えながらお伝えしていきたいと思います。
一人旅だったので少し不安でしたが、最新の設備とキレイな館内が自慢の新しいホテルとはまた違った、非常に素晴らしい体験でした。

館内の雰囲気から客室の詳細、朝食に至るまで、余すことなくご紹介していきますので、クラシックなホテルに興味がある方や、日光方面に観光で行かれる方などは、是非とも参考にしていただければ幸いです。
3つの金谷ホテル、その違いは?
日光金谷ホテル

栃木県には、“金谷ホテル”と名の付くホテルが全部で3つあり、それぞれに違った特徴を持っています。
まず、私が泊まった日光金谷ホテルは、冒頭でも述べた通り、1873年(明治6年)創業の日本最古のリゾートホテル。
現在は東武グループが運営するこのホテルは、登録有形文化財にも登録されているほどのクラシックな佇まいが最大の特徴。
増改築を重ねて現在に至るため、同じ部屋を探すのが難しいと言われるほど、オンリーワンの存在として旅行者に愛され続けてきました。
その館内の雰囲気は唯一無二、館内ツアーも開催されていて、ホテルの歴史と建築様式について深く知ることが出来ます。
その一方で、老朽化が進み、お世辞にもキレイとは言えません。
また、客室にシャワーは付いているものの、温泉施設がないのもマイナスポイントの一つ。
歴史と伝統を感じたい方向けのホテルと言えるでしょう。
鬼怒川金谷ホテル
引用元:鬼怒川金谷ホテル公式サイト
次に『鬼怒川金谷ホテル』ですが、1978年(昭和53年)に開業した高級ホテルで、2012年のリニューアルオープンを経て、オシャレで和モダンな旅館として生まれ変わりました。
金谷ホテルの伝統を残しつつも、現代的な快適さを取り入れた宿で、2023年にも改装で温泉付きの客室や新しいダイニングが完成するなど、古臭さを一切感じさせないデザイナーズ旅館といった印象。
また、鬼怒川という土地柄、温泉施設も充実しており、大浴場や露天風呂付きのスイートルームなど、鬼怒川温泉を思う存分楽しむことが出来ます。
全室リバーフロントのウッドデッキ付きの客室からの眺めも素晴らしく、カップルや家族連れにおすすめの施設と言えるでしょう。
中禅寺金谷ホテル
引用元:中禅寺金谷ホテル公式サイト
一方で、最後に紹介する『中禅寺金谷ホテル』は、他の2つとはちょっとテイストが異なります。
建物はログハウス風の洋風建築で、中禅寺湖畔に佇むその雰囲気は、まるで森の中の別荘を訪れたような感覚。
自然の中で過ごす時間が好きな方にはピッタリですね。
また、こちらも温泉施設が充実していて、日帰りの立ち寄り湯も可能。
もちろん露天風呂やサウナもあり、森林浴と温泉を目的にやって来る方も多いとのこと。
全室バルコニーまたはウッドデッキが付いている客室は、26㎡とコンパクトなセミダブルルームからハネムーンスイートやジュニアスイート、更には特別室であるロイヤルスイートまで、様々なタイプが選べます。
アクセスは3つの金谷ホテルの中でも一番悪いかもしれませんが、日光国立公園内という立地からして、都会の喧騒を離れ、大自然の中でリラックスしたい方や、時間を忘れてゆっくり過ごしたい一人旅の方などに向いているでしょう。
日光金谷ホテル、館内の様子

ホテルに入った瞬間は、冗談抜きでタイムスリップしたかと思いました。
昭和レトロでクラシカルな内装は、日本中を探してもなかなか味わえない空気感。

フロントの向かい側にあるラウンジスペース。
飲食は禁止ですが、24時間利用可能で、宿泊者同士で語り合う場面がよく見られました。

1階の壁面には、今まで宿泊してきた著名人たちが紹介されています。
写真の左端に写っているのは、ビリヤードのキュー。
ビリヤード自体は、明治の開業当初から宿泊者の間で遊ばれてきたそうです。
もちろん現在も、1時間2,000円でプレイすることが出来ますよ。

重厚感のあるソファと、年季の入った古時計。
亡くなった祖父母の家にあった物と似ていて、ノスタルジックな気持ちになりました。

1階の奥、階段の手前にはバー『デイサイト』があります。
シングルモルトウィスキーを常時200種類以上揃える、まさに大人の隠れ家。
引用元:日光金谷ホテル公式サイト
真空管アンプからジャズが流れ、大谷石の暖炉の火をぼんやりと眺めながら、バーテンダーの方が作る至極の一杯を頂く…これが大人の贅沢ってヤツですね。
ノンアルコールカクテルも作ってくれるので、お酒が苦手な方でも、雰囲気を味わいに訪れる価値は十分にあります。


お伝えし忘れましたが、本館の1階入口前には、お土産などが買えるギフトショップがありました。
お土産などはもちろん、あの有名な『金谷ホテルベーカリー』のパンも買えるので、素泊まりプランの方は、ここでパンを購入して部屋で朝食代わりに食べるのも良いかもしれません。

館内には自販機がありますが、ホテル自体が坂の上にあるため、徒歩でコンビニに行くのはかなり面倒なので、必要な物は前もって準備するようにしましょう。

さて、今回私が宿泊するのは3階の客室、迷路のような館内の階段を上って、3階へと向かいます。
何気ない階段も、一つ一つが芸術的ですね。

3階へ上がる途中、2階の廊下には、日光金谷ホテルの歴史を知ることが出来るパネルが展示されていました。
寄り道して眺めていましたが、これだけでもツアーにすればお金を取れるレベルです。

また、2階にはホテルのメインダイニングルームが。
詳しくは別記事でご紹介しますが、ディナーでは本格的なフランス料理のコースが頂けます。

3階の客室付近には、こんな部屋もありました。
結婚式などの際に使うのでしょうか?
ここで着替えたら、イヤでも紳士になりますね。
ということで、無事に客室へ辿り着きました。
客室やレストランの様子は、別記事にてご紹介!

残念ながら、ボリュームの関係上、客室の様子やレストランの紹介は、次回の記事で詳しく解説します。
ただ、館内の雰囲気を見るだけでも、登録有形文化財に登録された貴重なクラシックホテルであるというのが、十分伝わったのではないでしょうか?
最新の設備を誇る、ピカピカのラグジュアリーホテルも素敵ですが、こういった他にはない体験が出来る日光金谷ホテルは、その他大勢の宿泊施設とは比べられない、オンリーワンの存在として十分魅力的ですよね。
皆さんも是非一度、日光金谷ホテルに泊まって、タイムスリップしたかのような不思議な感覚を味わってみて下さい!

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