もうすぐ夏休みということで、家族や友人と旅行の計画を立てている方もいらっしゃるでしょう。
日本全国には観光地がたくさんありますが、今回は少し足を延ばして、沖縄の離島でのんびりする、なんていう旅はいかがでしょうか?
小さい子供がいても大丈夫、私たちも8歳・5歳・0歳の3人の子連れで離島巡りをしましたが、どこも最低限の設備は整っていますし、何不自由なく親子で旅行を楽しむことが出来ました。
非日常感を味わえるという意味では、日本国内では沖縄の離島が一番ではないでしょうか。
今回はその中から、八重山諸島の一つである、西表島での滞在をご紹介します。
沖縄の離島と言えば石垣島や宮古島を思い浮かべる方が多いと思いますが、更にワンランク旅の充実度を上げたいという方には、絶対におすすめしたい島ですよ。
宿泊施設も充実していて、ラグジュアリーな体験をしながら、子供たちと自然に触れ合う、そんな贅沢な旅行が出来る貴重な島なので、是非とも最後までご覧下さい。
西表島ってどんな所?どうやって行くの?
八重山諸島で最大の面積を持つ西表島は、石垣島の西に位置し、沖縄県内でも本島に次いで2番目に大きな島。
2021年7月に奄美大島・徳之島・沖縄島北部と共に世界自然遺産に登録され、約90%が亜熱帯の自然林で覆われていることもあり、豊かな自然の中にイリオモテヤマネコなどに代表される希少な生き物たちが暮らしています。
人口は約2,400人で、年の平均気温が20℃を超える、とても暖かい気候が特徴ですね。
西表島には空港や鉄道はないので、まずは石垣島にある『ユーグレナ石垣港離島ターミナル』に行って、そこから高速船(もしくは貨物船)に乗船してアクセスするのが一般的。
私たちは石垣島で1泊して遊んで、その次の日に西表島に向かいました。
日程に余裕があれば、両方の島を楽しむのもアリだと思いますよ。
ちなみに、高速船にレンタカーは積めないので、石垣島でレンタカーを借りている方などは、離島ターミナルの駐車場に停めて、改めて西表島でもレンタカーを借りている人が多い印象です。
レンタカーの台数に限りがある西表島では、事前の予約は必須ですよ。
西表島は路線バスも1日に数本ですが通っているので、日帰りで島を観光する方やお金を節約したい方は、少し不便ではありますが、レンタカーなしでも何とかなるでしょう。
到 着 港 | 所 要 時 間 | 片 道 料 金 |
上 原 港 | 約40~50分 | 大人:2,690円 |
大 原 港 | 約35~45分 | 大人:2,060円 |
石垣島~西表島間は『八重山観光フェリー』と『安永観光』という2つの会社がそれぞれ運航しています。
出発時刻によってどちらの船を利用するかはタイミング次第ですが、往復チケットを購入した場合、帰りも同じ会社の高速船にしか乗れないので、帰りに時刻表をチェックする時は注意が必要ですね。
また、上原港行きは天候の影響で欠航することが多く、その際には大原港行きに乗船して、大原港~上原港間の送迎バス(所要時間約50分)を利用することになります。
引用元:『八重山観光フェリー』公式サイト
引用元:『安永観光』公式サイト
自分たちのホテルがどちらの港に近いのかは、前もって調べておいたほうが良いでしょう。
各社のホームページから事前予約が出来たり、小学生・団体・往復割引などもあるので、詳しくはそちらをご覧下さい。
港から送迎バスで、いざ星野リゾートへ!
残念ながら我々家族が行った時も、天気は曇り時々晴れでしたが、波の状況によって星野リゾートがある上原港行きの船は欠航に…。
仕方なく大原港行きの高速船を待って、送迎バスでホテルに向かいました。
バスの車窓からは、西表島のハイライトでもあるマングローブ林を何度も目にしました。
ホテル近くの港まで行けなかったこともあって、余計に時間がかかって疲れるかなぁ?と思っていたんですが、送迎バスで西表島を縦断しながら景色を楽しめたので、自分たちでは行けない場所をお得に観光している気分になって、むしろテンションが上がってラッキーだったかもしれません。
1時間弱バスに揺られて、遂に到着しました!
これが『星野リゾート 西表島ホテル』の外観です。
2004年4月に『西表サンクチュアリーリゾート ニラカナイ』として開業したこのホテルは、2019年に星野リゾートグループの運営に変わったことによって、現在の名称になりました。
まるでバリ島を思わせるかのような、エキゾチックな雰囲気のロビー。
沖縄本島とは違う、西表島でしか味わえない南国ムードが漂います。
フロントのあるロビーを抜けると、すぐにプールが見えます。
子供と一緒に泳ぐのも良し、パラソルの下でのんびり過ごすのも良し、皆さんゆっくりとした時間を楽しんでいました。
ロビーにあるゲストラウンジでは、コーヒーやお茶などがセルフで飲み放題になっています。
アクテビティや海・プール帰りに寄って水分補給が出来るので、24時間営業というのも嬉しいポイントですね。
西表島にはコンビニが1軒もないので、必要な物は石垣島で買って持ち込むのがベターですが、館内のショップには、お土産だけでなく、飲み物や軽食はもちろん、マリングッズやアウトドアグッズも売っているので、万が一買い忘れがあっても、心配しなくて大丈夫ですよ。
子連れには欠かせない救急用品やベビー用品なども、少しですが取り扱っていました。
チェックインを済ませると、スタッフの方からボトルを渡されました。
西表島ホテルでは『エコツーリズムリゾート』という理念を掲げ、ペットボトルの廃止(館内にウォーターサーバーあり)や使い捨てアメニティの提供の中止など、西表島の自然との共存・共栄を目指して、様々な取り組みを行っているそうです。
その他にも絶滅危惧種・固有種が多数生息する西表島のシンボルとなっている、国の特別天然記念物であるイリオモテヤマネコの保護活動も積極的に行っているそうですよ。
世界自然遺産に登録された西表島に多くの観光客が来るということは、経済的なメリットがある一方で、西表島本来の姿を失ってしまう危険性も孕んでいます。
子供たちにも遊ぶだけでなく、家族旅行を通じて、少しでも学びの場を与えたくてこの土地を選んだというのもあるので、マイボトルを使うということはどういうことか?私たち夫婦なりに丁寧に説明しました。
我々大人も世界自然遺産である土地に足を踏み入れる以上、その土地について理解を深め、こういった取り組みには積極的に協力していきたいですね。
広々として南国ムード漂う客室
屋外の廊下を歩いて行って、エレベーターで4階まで上がると、今回私たち家族が泊まる部屋がありました。
建物自体は決してピカピカというワケではありませんが、雰囲気があって夜などはアジアンリゾートにいる気分にさせてくれます。
私たちは最上階である4階にある『スーペリアロフト』という客室に宿泊しました。
子供については、各部屋の定員数をオーバーしないのを条件に、6歳まで添い寝が可能(食事・寝具なし)です。
ロフトベッドがある部屋に、子供たちは大喜び!
永遠に梯子を登ったり降りたりしていました。
その他にもデイベッドがある客室などもあって、全室40㎡以上なので、都会のホテルに比べて広々と使えてリラックスできると思いますよ。
エコツーリズムリゾートを掲げているだけあって、冷蔵庫には水のみと非常にシンプル。
飲み物はショップで買うか、施設内に自動販売機もあります。
テラスではのんびり出来るソファもあり、わずかですが波の音も聞こえますよ。
外でお酒などを飲みながら寛ぐというのも、贅沢な過ごし方ですね。
水回りも清潔感があって、全く問題なし。
シンクは2つあると嬉しかったですが、そこは新築の施設とは違うので、さすがにそれを西表島のホテルに望むのは酷かもしれません。
シャンプーやボディソープなどは使い捨ての物ではなく、備え付けのオールインワンソープがあるだけなので、アメニティ類は持参しましょう。
クレンジングや乳液などはあります。
私たちは前日に泊まったホテルで使った物をそのまま持ち込みました。
浴槽は可もなく不可もなく。
ナイトウェアやタオルは常備されているのでご心配なく。
客室に置いてあった虫除けスプレー、これが大活躍しました。
我々が宿泊したのは春先だったので、とんでもない大きな昆虫が出た!みたいなことはなかったんですが、南の島ということで、特に夏場は虫たちが迷い込んでくることもあるそうです。
そういう意味では、虫対策は西表島では必須かもしれませんね。
ホテルから歩いてビーチへ!
ホテルから歩いて数分でビーチへ行けるのも魅力的でした。
『月ヶ浜』というビーチらしいですが、ほぼ貸切状態で海もメチャクチャ澄んでいるので、散歩しているだけで心が洗われますよ。
私たちは20時からアクティビティを予約していたので、ディナーはホテルから約10分の場所にある居酒屋を予約していました。
『ゆんたく酒場 八重山(やいま)』というアットホームなご飯屋さんでしたが、何を食べても美味しい!
お酒の種類も豊富ですし、島特有の食材を使った料理を一通り食べることが出来ますよ。
ホテル内にもレストランはありますが、1ヵ所しかないので、朝食もそこで食べることを考えると、コスパ的にも夜は外出して食べることをおすすめします。
しかも、前もって予約しておくと、ホテルまで居酒屋の店員さんが送迎をしてくれるんです!
運転の心配をしなくて良いのは、お酒好きな方にとってはかなり大きいですよね。
西表島には、他にも送り迎えをしてくれる居酒屋が何軒かあるみたいなので、詳しくは直接問い合わせてみて下さい。
我々家族はアクティビティに行ったので参加しませんでしたが、夜のホテルでは『世界遺産の学校』というイベントを、『イリオモテヤマネコの学校』と日替わりでロビーにて開催しています。
一部の時期を除き、誰でも無料で参加できるプログラムなので、親子で西表島について学んでみるのも楽しいかもしれません。
アクティビティを終えてホテルに帰ってくると、この幻想的なムード。
海辺に産卵のためにやって来るウミガメへの影響を考えて、わざと無駄にライトアップをせず、照明を落としているそうです。
さすがはエコツーリズムリゾート、我々が知らない所で、出来る限りの努力をしているんですね。
ということで、2日目の模様は別記事でご紹介したいと思います。
朝食を食べたレストランについてなど、次回も役に立つ情報を交えながらお届けしますので、是非とも下のリンクからチェックして下さいね!
それでは、お休みなさい。
7月30日(日)追記:後編の記事を更新しました。上記も併せてご覧下さい。
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