長野県松本市の浅間温泉にある『松本十帖』というホテルに、家族で宿泊してきました。
このホテルは、1686年創業の老舗旅館『小柳』の再生をキッカケに生まれたプロジェクトで、宿泊施設だけでなく、書店やカフェ、ベーカリー、レストランなど複数の施設が集まっています。
そのため、宿そのものを楽しむだけでなく、温泉街全体の魅力を再発見できることが大きな特徴。

松本十帖を手がけるのは、旅や食、地域文化をテーマに事業を展開する『自遊人』という会社。
同社は、小柳の再生をキッカケに、宿泊施設だけでなく、書店やレストラン、ベーカリー、カフェなどを組み合わせた複合施設を作り上げました。
更に2026年5月には、世界各地の個性的なホテルを紹介する『Design Hotels』に加盟。
これによりマリオットの会員プログラム『Marriott Bonvoy』にも参加し、ポイントの獲得や利用などに対応するようになりました。
地域に根ざした独自の宿作りと、世界的なホテルネットワーク、その両方を持つことが、現在の松本十帖の新たな魅力と言えるでしょう。

そんな個性的な宿である松本十帖ですが、実際に泊まった時の様子を写真付きでまとめてみました。
普通の宿には飽きた、唯一無二のホテル滞在がしたいという方や、マリオット会員の方で珍しいホテルに泊まってみたいという方など、参考にしていただければ幸いです。
チェックインは離れのカフェで!

所在地は長野県松本市の浅間温泉エリア。
JR松本駅から路線バスで約30分、浅間温泉バス停から徒歩約4分が目安です。
車の場合は、松本ICから約30分ということで、車で訪れる方が多いように感じました。
ちなみに、宿泊者用駐車場はホテル建物のすぐ横ではなく、徒歩約3分の場所にあるので注意。
坂道を歩く場面があるため、荷物が多い場合は事前にアクセス方法を確認しておくか、スタッフの方にお願いすれば、送迎もしてくれます。

チェックインは一般的なホテルのフロントとは異なり、『おやきと、コーヒー』というカフェで。
東京・中目黒のハンドドリップコーヒースタンド『artless craft tea & coffee』とのコラボレーションカフェで、レセプションも兼ねていますが、普通にカフェとしての利用も可能。

古い建物をリノベーションしたのか、どこか懐かしい雰囲気を感じさせてくれます。
我々は2階に案内され、そこでチェックイン手続きを行いました。

ここの名物は、長野市青木島の『ふきっこおやき』とコラボした、化学調味料や食品添加物を使用していない手作りおやき。
宿泊客には、ウェルカムスイーツとしておやきとドリンクのサービスがあります。
定番の粒餡または野沢菜から選べたので、夫婦で1個ずつ頼んでみました。

手続きを終えると、お迎えはまさかのトゥクトゥク!
荷物は別の車で事前に運んでくれるので、浅間温泉の温泉街をトゥクトゥクで走るという、ちょっとしたエンタメを味わうことが出来ました。

2~3分ほど坂道を走ると、今回の宿泊棟である『小柳』に到着。
松本十帖の中心となる施設は、『松本本箱』と小柳という2つの異なるコンセプトを持つホテル。

松本本箱には、ブックホテルやラウンジなどが併設されていて、コンクリート打ちっぱなしの無機質なデザインが特徴。

基本的に9歳未満の子供は宿泊不可で、夫婦やカップルのために用意された、大人向けの施設。
間接照明がオシャレで独特の雰囲気があり、記念日での宿泊にもおすすめです。
松本本箱(まつもとほんばこ)
“豊かな知と出会う”がコンセプトのブックホテル。
本好きや、静かな時間を大切にしたい大人の旅行者におすすめ。
コンクリートや自然素材を生かした、洗練されたデザイン。
客室にも選書された本があり、読書に没頭できる。
テレビを置かない客室設計など、日常から離れて過ごす工夫がある。
9歳以上を対象とする宿泊施設。

それに対して小柳は、明るくて過ごしやすく、家族連れ向けの作りになっています。
子連れ大歓迎で、プロジェクションマッピングやキッズスペース付きのレストランや、シャトレーゼのアイスが食べ放題など、子供が喜ぶ仕掛けがたくさん!
我が家も3人の子供がいるので、こちらの小柳を予約しました。
小柳(こやなぎ)
老舗旅館の名前を受け継ぐ、モダンな温泉ホテル。
ベビー・キッズウェルカムを掲げ、家族旅行にも向いている。
天然木や珪藻土などの素材を使った、温かみのある空間。
歴史ある旅館の名前を残しつつ、設備やデザインは現代的に再構成。
キッズアメニティも豊富で、家族で温泉旅行を楽しみたい人向け。

小柳の自動ドアを入ると、すぐにエレベーターホール。
その前には、こんなネオンサインが。
伝統を今に引き継ぐ、といったコンセプトが素敵ですね。
露天風呂付きジュニアスイートの客室

エレベーターで6階に到着、目の前にはアメニティバーのような場所がありました。
浴衣や帯などは、子供用の物も含めて、ここから自由に借りることが出来ます。


その隣には、飲み放題のジュースやコーヒー、食べ放題のシャトレーゼのアイスが!
これは子供たち大歓喜、長野県のお隣・山梨県を代表する企業であるシャトレーゼ、私たちも大好きです。

さて、私たち家族が滞在したのは、『露天風呂付きジュニアスイート』という68㎡の客室。
琉球畳のベッドルームに、窓は吉村障子。
天板などには杉や欅の無垢材を使用してていて、明るく開放的な部屋です。


カーペットが敷いてあるセカンドリビングと、浅間温泉が一望できるテラス付き。
テラスで景色を眺めながらのんびり過ごすのも、最高の時間でした。


玄関の前には、風呂桶に入った温泉セットと草履。
このホテルには大浴場はありませんが、ホテルの正面入り口前に『小柳之湯 』と呼ばれる宿泊者専用の温泉浴場があります。
そこには浴衣と草履で自由に行くことが出来るので、このセットを持参して行くと良いでしょう。
テレビも松本本箱にはありませんが、子連れを意識してかもしれません、小柳にはポータブルテレビの用意がありました。


障子側から見た、客室の様子。
茶室をイメージした、躙口から入る『おこもり空間』があるのも特徴。
ここで読書やPC作業に集中することが出来ました。
が、子供たちにとっては恰好の遊び場。
かくれんぼに使われていましたが、それはそれで良しとしましょう。


棚の上には、ネスプレッソと自遊人オリジナルのタンブラー。
このタンブラーは、ラウンジなどでジュースやビールを飲む時に持参するための物。
ビールはジョッキやグラスで飲みたかったんですが、ラウンジに用意がなかったので、少し残念でした。


冷蔵庫の中身は無料で飲み放題!
部屋によって内容が若干違うみたいですが、ジュニアスイートにはアルコール類もありました。


ウェットエリアも清潔で使い勝手は文句なし。
壁掛けのタオルウォーマーが付いていたのにはビックリしました。


この部屋の真骨頂である露天風呂!
目隠しがされているので、景色がキレイか?と言われると怪しい所はありますが、夜風に吹かれながら客室で温泉に入れるのは、この宿ならではの体験ではないでしょうか?
これが全ての客室に付いているんですから、恐れ入ります。

窓の外から見える景色。
あいにくの曇り空でしたが、それでも里山と温泉街の風景は、どこかノスタルジックな気持ちにさせてくれます。
時間がゆっくり流れるような、慌ただしい日常を忘れることが出来る宿でした。
別記事ではレストランやブックホテルなど、館内施設を解説

松本十帖の魅力は、露天風呂付きの客室だけじゃない!
ということで、次回はレストランや話題のブックホテルなど、館内施設についてレビューしてみたいと思います。
Marriott Bonvoyに加盟したことで、日本のみならず、海外の観光客にまで知られることになった松本十帖。
温泉旅館好きの方はもちろん、今までマリオットのホテルに泊まってきて、ちょっと変わったホテルに泊まってみたいなぁ…というホテル好きの方でも、十分に満足できる宿だと思いますよ。
気になった方は是非一度、松本十帖と浅間温泉を訪れてみて下さい!


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